これまでに自分が見てきた景色や故郷を通して描く心象風景をテーマにした3曲を収録したEP「ファンタジア」。

リード曲である「ファンタジア」は、2020年秋に井上小百合、小岩井ハナらと参加したWork＠の創作活動で、福島県の会津地方を訪れ楽曲制作を行った。滞在中に撮影した写真で構成されたMVで描かれている会津地方の澄み切った空気や緑豊かで歴史のある街並み、その場所に根付いている文化に触れながら、都会にいると忘れてしまいがちな感覚を思い出させるようなトラックに仕上がっている。

ファンタジア＝幻想郷という意味のタイトルは、聴く人々の想像するいつか訪れたい美しい場所や「White morning when the sunrises」や「ホームタウン」で描かれる、帰りたい故郷への憧憬の気持ちを込めている。

18歳まで宮城県で暮らした広瀬咲楽が、上京から丸5年が経ったこの2021年の秋、今では生活の拠点となった東京の街から、自身の故郷である東北地方を思う。